医学部を目指すのに【家庭教師がおすすめな理由と選ぶポイント】

日本にある医学部の定員数はおよそ1万人なのに対して、毎年の入学志願者数は10万人以上。単純計算で倍率は10倍以上、人気の大学ともなれば50倍以上もある、まさに「最難関」の学部です。

それだけに医学部で合格を勝ち取るには、戦略的に勉強を進めることが欠かせません。

今回は、予備校や学習塾ではなく、なぜあえて「家庭教師」をおすすめするのか。医学部の受験における家庭教師ならではのメリットと、ぴったりな家庭教師を選べるポイントをご紹介します。

医学部の受験に家庭教師がおすすめな理由

独学で医学部に合格、というのも耳にはしますが、ごく一部の話。合格者の多くは予備校や学習塾、家庭教師をつけて効率的に、戦略的に受験対策をして、ようやく合格を勝ち取っています。

では、医学部の受験に向けて、とくに家庭教師がおすすめとされる理由をご説明しましょう。

マンツーマン授業を受けられる

家庭教師の1番のメリットは、つねにマンツーマンで授業を受けられることです。

医学部の受験は主題範囲がとても広く、そのどれも高い成績を求められます。他の教科は得意だけど英語だけはちょっと……、数学のこの単元だけは苦手……というのでは合格は困難なのです。

家庭教師は生徒と密に関われるため、どの教科や単元が得意で、苦手なのかを正確に把握できます。

苦手な箇所、疑問のある箇所は分かるまで何度でも解説してくれますし、反対に得意な箇所、すでに理解済みの箇所を再び解説されることはありません。時間を無駄にせず勉強を進められます。

受験情報を代わりに集めてくれる

大学受験では志望する学部の出題傾向の把握、その年の出題範囲の予測が欠かせません。特に医学部は大学ごとに出題傾向がかなり異なり、それに毎年のように出題範囲が変更されます。

志望の大学が1校だけならまだしも、複数を受験するとなると、個人で各大学の出題傾向・範囲の情報を収集して、それらに合わせた最適なスケジュールを決める、というのは困難です。

その点、家庭教師であれば生徒の代わりに、そうした受験に必要な情報を集めてくれます。

生徒は提案されたカリキュラムをもとに、勉強にだけ集中すればいい。家庭教師は勉強を教える教師であると同時に、勉強のしやすい環境を整えてくれるマネージャーでもあるわけです。

集中しやすい環境で勉強できる

予備校や学習塾はすぐ側にライバルがいるため競争心をあおるのにはいいのですが、周りに人がいることでどうしても勉強に集中できない、質問がしづらい、という生徒はいます。

対して、家庭教師では自宅の、それも自室での勉強になるため周りの目はありません。

慣れた環境なので勉強にだけ集中できますし、家庭教師と2人きりなので分からない箇所があれば気兼ねせずに質問できる。最難関の医学部だからこそ、少しの環境の違いが結果を左右します。

移動の手間や時間がかからない

医学部は出題範囲が広いだけに、そのすべてをカバーするには学習時間の確保が重要です。

しかし、予備校や学習塾だと家からの距離によっては往復1時間以上かかることも。予備校が週3日、往復1時間かかるとして、1年はおよそ52週なので、移動だけで年間156時間の計算です。

これだけ学習時間を確保できれば、苦手な科目、単元をどれだけ克服できることでしょう。

家庭教師であれば先生が自宅まで来てくれるので、生徒は移動する必要がありません。先生が来るまでの時間も自室で勉強に集中できるため、他の受験生よりも時間的な優位を得られます。

医学部の受験で家庭教師を選ぶポイント

生徒に合わせた最適なカリキュラムを、勉強に集中のしやすい環境で進められる。これだけも医学部の受験に家庭教師はおすすめなわけですが、どこの家庭教師でもいいというものではありません。

では、医学部の受験のサポートを任せられる、家庭教師を選ぶポイントを見ていきましょう。

医学部を専門にしているのか?

一般的な学部であれば、教えるのが上手な先生、で十分なのかもしれません。しかし、最難関の医学部を狙うのなら上手に教えられるのは当然で、さらなるサポートも求めたいところです。

そこで基準となるのが「医学部を専門」としているのかどうか。

家庭教師には会社から先生が派遣される場合と、個人の先生にお願いする場合の2種類があり、なかには「医学部コース」のある会社や、個人でも医学部に合格実績のある先生もいます。

そうした家庭教師は医学部の出題傾向・範囲に詳しかったり、過去の合格者がどのように勉強していたのかを知っていたり、と勉強を教えるだけではないサポートが充実しているのです。

体験授業を受けられるのか?

何年生から任せるにせよ、生徒が家庭教師と過ごす時間は濃密なもので、医学部という困難な受験を戦い抜くために家庭教師は「信頼できるパートナー」であることが欠かせません。

しかし、その家庭教師が信頼できるのかは、実際に授業を受けないと判断できないものです。

そのため、家庭教師を頼むのならまずは体験授業を受けてみましょう。少なくとも3人以上の先生の授業を受けてみて、説明が分かりやすい、そして何より質問のしやすい先生を選ぶのがいいです。

まとめ

今回、「医学部の受験」をテーマに、家庭教師によるサポートをおすすめしてきました。

家庭教師をつければ必ず合格できる、というものではないですが、独学で勉強したり、通学に時間をかけて遠くにある予備校や学習塾に通うよりも、効率的に勉強を進められるはずです。

ただし、その子の性格や勉強のスタイルによっては独学の方が集中しやすかったり、予備校や学習塾の方がライバルと切磋琢磨できたり、と家庭教師よりも相性のいい場合はあります。

どちらにせよまずは体験授業を受けてみてから、家庭教師に任せるのか検討してみてください。