家庭教師との契約前の注意点!悪徳業者の見分け方
個人であれ、派遣会社であれ、家庭教師は子どもの学習をサポートしてくれるパートナーです。
それだけに、家庭教師を選ぶときには口コミを調べたり、体験授業で教師との相性を見たりと吟味するわけですが、それでも初めて家庭教師を利用される方だと不安は尽きないことでしょう。
そこで、悪徳な家庭教師に騙されないために、契約前に確認しておくべき注意点をご紹介します。
1つでも当てはまると悪徳家庭教師かも…?
家庭教師のなかには「悪徳」と呼びたくなる危険な業者が少なからず存在しています。以下に、悪徳な家庭教師によくある注意点をまとめていますので、1つでも当てはまるときは危険かもしれません。
会社の実態が不明確
家庭教師には個人や派遣会社など様々なかたちがあります。しかし、たとえ個人だとしても、きちんとした家庭教師であればホームページなどで運営実態を明確にしているものです。
そのため、ホームページがなかったり、ホームページがあったとしても住所が途中までしか記載されていなかったり、問い合わせ先がフリーメールや個人の携帯電話のところは要注意です。
何かやましいことをしているのか、はたまた運営実態が不安定である可能性があります。
押し売り感が強い
今日、家庭教師はインターネットで検索したり、周りから勧められたりして探すのが一般的です。そのためきちんとした家庭教師であれば無理に営業しなくても、自然と生徒が集まります。
対して、悪徳なところは口コミの評価が低く、生徒が集まらないので必死に営業します。過度に不安をあおるところや、断っても何度も電話をかけてくるところには注意しましょう。
押し売りがひどいときには着信拒否のうえ、「消費生活センター」に相談してください。
料金体系が非公開
家庭教師には少なくないお金を支払います。それこそ何十万円というのも珍しくありません。それだけに、きちんとした家庭教師はホームページやパンフレットでプランを明確にしています。
もし、ホームページやパンフレットにプランが十分に記載されていない、問い合わせても十分な回答が得られない、かかるであろう総額が想像できないのであれば注意したほうがいいです。
いざ契約してみると高額な教材、不要なオプションを上乗せされるケースがあります。
支払いが年単位
先ほどの料金体系の話にかぶるのですが、きちんとした家庭教師というのは個人であれ、派遣会社であれ月謝(月額)、または1コマ(1授業)あたりの料金にしているところがほとんどです。
反対に、年単位の一括支払いを求めるところには注意しましょう。「年契約だと授業料が安くなりますよ」と説明されることもありますが、本当にお得かは受けてみないと分からないためです。
支払いを済ませてしまうと、やっぱり辞めたい……となったときに返金されないことがあります。
高額教材の購入が必須
家庭教師の最大の魅力は1対1の完全個別授業で、子どもそれぞれに合わせたカリキュラムを組めることです。そこには「教材」の選択も含まれていて、大抵は市販のものも選ぶことができます。
しかし、中には学習塾のように教材が指定されていたり、選択肢があっても種類が少なかったりします。教材の購入が必須……というところには細心の注意をはらったほうがいいでしょう。
ちなみに、悪質なところだと使いもしない教材に何十万円も請求されることがあるようです。
契約前に確認すべき3つの注意点
きちんとした家庭教師と契約できたとしても、授業を受けるうちに不満がでることはあります。そこで、トラブルを事前に回避できるよう、契約前に確認すべき注意点を3つにまとめました。
教師の交代はできるのか
家庭教師は教師と生徒が1対1で授業をします。それだけに教師との「相性」はとても重要です。相性が悪いと成績が落ちることさえあるので、相性によっては教師の交代が必要となります。
しかし、個人で営業しているところではそもそも交代できる教師がいませんし、派遣会社であっても教師の人数には限りがあるため希望してもすぐには交代できないことが珍しくありません。
教師がどれだけ在籍しているかや、希望したときにすぐ交代してくれるのかは確認すべきです。
サポート体制は充実しているか
生徒にとって家庭教師は自宅学習をサポートしてくれる心強いパートナーです。それと同時に、親にとっては子どもの勉強、今後の進路について安心して相談できる数少ない存在でもあります。
ただし、家庭教師によってサポート体制はまちまちで、相談窓口を設置しているところもあれば、教師ごとに個別で対応しているところ、相談回数や時間が制限されているところもあるようです。
相談窓口の有無や、相談回数と時間、サポートの範囲などこと細かに確認しておきましょう。
期間中でも途中解約できるか
どれほど事前に確認したとしても、教師を交代してもらったとしても、必ずしも相性のいい教師と巡り合えるとは限りません。そのときは、残念ですが家庭教師の解約を視野に入れるべきです。
しかし、家庭教師との契約内容によっては期間中の途中解約ができなかったり、途中解約のときには高額な違約金が発生したりということがあります。これでは解約したくてもできません。
途中解約ができるのか、違約金はあるのか、そのほかの条件についても確認をおすすめします。
まとめ
今回、「悪徳の家庭教師派遣業者の見分け方」をテーマに、家庭教師との契約前の注意点をまとめてみました。
家庭教師は子どもの自宅学習の頼れるパートナーですが、選ぶのを間違えるとむしろ学習の妨げになることも珍しくはありません。十分に吟味したうえで、信頼できるところと契約しましょう。
ちなみに、契約の際には「契約書」の内容を隅からすみまでしっかりと目を通してください。
日本は書面主義です。契約書を交わすと、その内容には法的な効力が発生します。トラブルになったときに不利にならないよう、気になる点があれば署名の前に確認しておくことをおすすめします。