家庭教師の幼児教育ってどんなもの?小学校受験で注意したいこと

最近では、幼児期から積極的に勉強をして、小学校受験をするご家庭は珍しくありません。

ただ、小学校受験を無事に通過するのは決して簡単なことではなく、十分に対策していないと残念な結果になります。そこで、幼児教育のサポートにおすすめしたいのが「家庭教師」です。

ここでは家庭教師による幼児教育とはどのようなものなのかや、家庭教師に任せるメリットとデメリット、そして小学校受験に向けて家庭教師をどう活用すればいいのかなどを解説していきます。

家庭教師の幼児教育とは

家庭教師ごとに名称は異なりますが、幼児教育には「まなび準備コース」「まなびコース」「小学校受験コース」の主に3つのコースがあります。では、具体的にそれぞれの内容を見ていきましょう。

まなび準備コース(2歳ごろ〜)

言葉の発音から文字の読み、そしてひらがなやカタカナなど、勉強の基礎となる文字の読み書きを学べるコースです。ここができていれば、いわゆる「小1の壁」に悩まされることはないでしょう。

まなびコース(3、4歳ごろ〜)

国語に加えて、数字の読み書きと足し算・引き算、さらに図形や空間の把握など、算数についても学べるコースです。国数の基礎ができていれば、小1〜2年の授業はおよそ問題なく取り組めます。

小学校受験コース(5歳ごろ〜)

国数の基礎のほか、お話の練習や記憶力の訓練、音楽や絵画、運動などより専門的な分野を学べるコースです。志望校に合わせたカリキュラムが組まれるため、効率的に受験対策ができます。

家庭教師の幼児教育のメリット

小学校受験を目指すのならまだしも、一般のご家庭で幼児期から家庭教師に任せるのはあまりイメージがないと思います。そこで、幼児期から家庭教師に依頼するメリットをまとめてみました。

すべての勉強の基礎を学べる

ひらがなやカタカナ、数字が理解できずに授業についていなくて勉強が嫌になる……という子はけっこういます。その点、家庭教師の幼児教育で基礎をしっかり固めておければ進学しても安心です。

その子に合わせた授業ができる

家庭教師は先生と生徒がマンツーマンで授業をします。先生はその子のことだけを考えて、理解度に合わせたカリキュラムを組むことができるため、より効率的に学習を進めることができるでしょう。

保護者が悩みを相談しやすい

幼児期の教育、育児には様々な悩みがつきものです。家庭教師は子どもだけでなく、保護者と話をする機会も多くあるので、教育のプロに相談することで保護者の悩みや不安の軽減が期待できます。

教室までの移動の負担がない

家庭教師は自宅まで先生が来てくれるため、学習塾のように教室まで保護者が送り迎えをする必要がありません。共働きなど保護者が忙しい家庭でも、家庭教師であれば無理なく続けやすいです。

周りの子どもと比べなくていい

幼児期の子どもは成長のスピードに大きく差が開きやすいです。そのため、学習塾だと周りの子どもと比較してしまいがちですが、家庭教師はマンツーマンなので周りを気にせず子どもと向き合えます

家庭教師の幼児教育のデメリット

家庭教師の幼児教育では勉強の基礎を、その子のペースで学ぶことができ、保護者の負担を軽減できるなど様々なメリットがありました。ただ、中にはデメリットもあるので把握しておきましょう。

月謝が高くなりやすい

家庭教師はマンツーマン授業なだけに、学習塾と比べると月謝は高くなりがちです。月謝が家計の負担になっては元も子もないので、依頼する前にどれくらいかかるのかは把握しておいてください。

先生と相性の悪いことがある

家庭教師にも様々な性格の先生はいて、子どもと気が合わないことは珍しくないです。相性の悪い先生とずっと一緒だと子どものストレスになるので、そういうときには早めに先生を交代しましょう。

子どもの競争心を養いづらい

周りの子どもと比較しなくていいのは魅力ですが、比較されないことで子どもの競争心が養われないことがあります。子どもの性格によっては家庭教師よりも、学習塾がいいこともあるわけです。

小学校受験で注意しておくべきこと

小学校受験を目指すのなら、家庭教師の幼児教育は確かにおすすめです。ただ、家庭教師がいいからとすべてを丸投げしてしまうのはよくないので、小学校受験で注意しておくべきことをまとめました。

志望校に実績のある家庭教師を探す

家庭教師にも先生によって得意不得意や実績の差があります。せっかく小学校受験のために家庭教師を依頼するのなら、志望校に生徒を合格させた実績が豊富な先生にお任せしたいところです。

保護者側も志望校の情報収集をする

小学校受験では受験範囲の把握、書類の準備などやるべきことがたくさんあります。家庭教師からの情報もあると思いますが、ご家庭でもできる範囲で情報収集しておくと抜けを防げて安心です。

模試はできるだけ受けるようにする

先述したように、家庭教師ではどうしても周りの子との比較ができません。そのため、子どもの今の理解度、周りとのレベルの差を知るために、全国模試はできるだけ受けるようにするべきです。

まとめ

今回、「家庭教師の幼児教育」をテーマに、メリットやデメリットについてまとめました。

家庭教師に幼児教育を任せることで、小学校に進学する前からひらがなやカタカナ、数字の読み書き、図形や空間の把握など、すべての勉強の基礎となる部分を学ぶことができます。

さらに、小学校受験を目指しているご家庭であれば、家庭教師のマンツーマン授業による効率的な勉強や、志望校の受験範囲や過去問の分析などの受験情報もありとてもありがたいものです。

小学校の授業、受験に興味があるご家庭は、ぜひ家庭教師の幼児教育を検討してみてください。