家庭教師で成績の上がらない。その理由と対策!

せっかく家庭教師をつけても、子どもの成績が上がらない……と不安を抱える保護者は多いです。

実は、このように家庭教師で成績が上がらない子どもには、共通する理由があります。

そして、その理由を知って、適切に対策ができれば家庭教師でも子どもの成績を伸ばせる可能性はあるわけです。

そこで、ここでは家庭教師で子どもの成績が上がらない理由と、その対策について解説しています。

家庭教師で成績が上がらない理由

家庭教師をつけても子どもの成績が上がらない理由には、主に5つのパターンがあります。

まずは、子どもがどのパターンに当てはまっているのか、なぜ成績が上がらないのかを考えてみてください。

家庭教師としか勉強していない

学校の成績があまり良くない子どもによくある理由が、家庭教師としか勉強していないことです。

家庭教師の授業は週1回60分ほどが一般的で、この限られた時間で教えられることは限界があります。

にも関わらず、家庭教師がいるときしか勉強しないのでは、成績が上がらないのも当然でしょう。

苦手単元を教師に任せて、そのほかの単元は家庭で進めておくのが効率的な家庭教師の活用法です。

親や友達に流されて始めただけ

成績を上げるのにもっとも大切なのは、子どもがいかに主体的に、意欲的に勉強できるかです。

「親に言われたから」「友達がやってるから」と家庭教師を始める子どもは多いですが、これでは親や友達に流されているだけ、何となく授業を受けているだけなので成績はなかなか上がりません。

保護者として子どもを心配するのは分かりますが、無理やり家庭教師をつけるのは要注意です。

家庭教師の指導能力が低すぎる

家庭教師の指導能力が低すぎるがゆえに、成績が上がらない……のも理由としてはよくあります。

家庭教師は1対1で授業を進められるのが魅力です。

一方で、それだけ教師の質や指導能力に左右されます。

どれほど子どもが意欲的でも、教師の能力の低いと適切な授業が受けられないわけです。

ちなみに、「有名大学出身=指導能力が高い」とはならないので、教師選びは慎重にしましょう。

家庭教師と子どもの相性が悪い

子どもの成績が上がらない理由として意外と無視できないのが、家庭教師と子どもとの相性です。

一般的に家庭教師との授業は子ども部屋で、教師と子どもが二人っきりで進められます。

そのため、教師との相性が悪いと子どもは過度にストレスを感じてしまい、授業に集中できなくなるのです。

また、思春期の子どもでは、教師が異性だと過度に意識して集中できなくなることもよくあります。

保護者が家庭教師に任せきり

先述の通り、成績を効率的に上げるには「家庭学習」をいかに習慣づけるのかがポイントです。

そこで重要となるのが、保護者の存在。

子どもの家庭学習を一番身近で見守りつつ、必要に応じて学習環境を整えたり、子どもの相談に乗ったり、とサポートできるのは保護者しかいないわけです。

「家庭教師をつけたから大丈夫だろう」と教師に任せきりでは、成績はなかなか上がりません。

家庭教師で成績が上がらないときの対策

子どもの問題、教師の問題、保護者の問題、と家庭教師で成績が上がらない理由には様々なものがありました。

では、実際に成績が上がらないときに、どう対策すればいいのかをご説明しましょう。

子どもと学習目的を話し合う

まずは、子どもと学習目的についてよく話し合ってみてください。

将来何になりたいのか、そのためにはどのような勉強が必要になるのか、今の成績でいいのか……。

学習目的が明確になればやらされてる感はなくなり、子どもが意欲的に勉強できるはずです。

家庭教師に授業報告してもらう

次に、家庭教師に毎回の授業報告をしてもらいましょう。

中には、授業内容を何も考えずに、その場の雰囲気で授業をこなす教師もいます。

教師から授業報告がないと、子どもの学習目的や、学力レベルに合わない授業をされていても把握できないわけです。

定期的に2者・3者面談をする

毎回の授業報告と同時に、定期的に面談もしてください。

授業報告では簡単な内容のみになりがちなので、面談では子どもの理解度や、今後の方針などより深くすり合わせておきます。

できれば3ヶ月に1回、少なくとも半年に1回は面談しておくといいです。

別の家庭教師に変更する

ここまで対策しても成績が上がらないときは、別の家庭教師に変更を検討します。

小・中・高校の期間はわずか数年ずつしかありません。

大切な子どもの将来に関わる貴重な時間を任せるのですから、対策しても成績が上がらないような教師にかける時間も、お金もないわけです。

まとめ

今回、「家庭教師で成績が上がらない」をテーマに、その理由と対策をまとめてきました。

 

・家庭教師としか勉強していない

・親や友達に流されて始めただけ

・家庭教師の指導能力が低すぎる

・家庭教師と子どもの相性が悪い

・保護者が家庭教師に任せきり

 

このように家庭教師で子どもの成績が上がらない理由には様々なものがあるわけですが、どのパターンに当てはまるのかを把握して、適切に対策していけば今からでも十分に成績は上げられます。

「うちの子は、勉強の才能がない……」と悩まれる保護者は多くいますが、それは間違いです。

勉強は努力と継続で身につくもので、才能は関係ありません。

ただ、今は学習環境が子どもに合っていないだけです。

きちんと環境を整えてあげれば、意欲を育ててあげれば結果はついてきます。