家庭教師の交通費の渡し方は?主な交通手段と注意点
家庭教師を頼むと毎月の授業料のほかに、入会金や教材費などいろいろな費用がかかります。
中でも、忘れられがちなのが「交通費」。家庭教師では教師が生徒の自宅で授業をするため、自宅までの交通費は必ずかかるものです。
ただ、交通手段や渡し方は家庭教師によって異なります。
ここでは家庭教師の交通費について主な交通手段や渡し方、そして注意点などを解説します。
家庭教師にかかる費用の内訳
交通費もそうですが、家庭教師を頼むといろいろな費用がかかります。
・入会費:入会時にかかるもの
・保証料:授業料の支払いがないときに補填するためのもの(退会時に返却される)
・管理費:志望校に関する情報提供やカウンセリングなどのサービスに対するもの
・教材費:家庭教師から購入する教材にかかるもの(プリントでもかかることがある)
・授業料(月謝):授業にかかるもの
・交通費:教師が生徒の自宅まで向かうのにかかるもの
ちなみに、入会金や保証料、管理費は主に家庭教師を派遣会社で頼むとかかるものです。
一方で、個人契約で家庭教師を頼むと授業料と交通費、そして教材費の費用もかかることがあります。
上記の家庭教師にかかる費用でとくに注目したいのは「交通費」です。
他の費用はある程度相場が決まっているのですが、交通費は教師と生徒の自宅間の距離、利用する交通手段などによって変わります。
金額が分かりにくいものであるからこそ、注意が必要なのです。
家庭教師の一般的な交通手段
家庭教師の交通費は教師と生徒の自宅間の距離や、利用する交通手段によって変わるとのことでした。
そこで、まずは家庭教師が利用する一般的な交通手段と、それぞれの特徴についてご紹介しましょう。
電車やバスなどの公共交通機関
家庭教師の交通手段としてよく利用されているのが、電車やバスなど公共交通機関です。
例えば、電車のJR「東京 – 新宿」間は198円(2021年5月時点)のように、公共交通機関であればかかる交通費を明確に計算できます。事故や災害などがない限りは、遅延がないのも魅力です。
車や原付などの自家用車両
生徒の自宅近くに駅やバス停がない場合には、車や原付を利用する家庭教師もいます。
この場合、1kmあたり20円のように、教師と生徒の自宅間の距離に相当するガソリン代を支払うのが一般的です。
ちなみに、自宅に駐車スペースがないときはコインパーキング代が加わります。
※自宅前の路上駐車は法律で罰せられるだけでなく、ご近所トラブルの元なので要注意です。
近場なら徒歩や自転車もある
家庭教師と生徒の自宅間が比較的近いのであれば、徒歩や自転車もありえるでしょう。
交通費は一切かからないので、金銭的にはとてもお得です。
もし少しでも費用を抑えたいのであれば、派遣会社に近くの教師を紹介してもらうか、自身で近所の個人教師を探してみてください。
「送迎あり」だと喜ばれる!
家庭教師の交通手段として電車やバスなどがよく利用されますが、最寄りの駅やバス停から生徒の自宅までの距離が遠すぎると、移動時間がさらにかかるため教師側の負担になります。
教師にとっては移動時間も仕事なだけに、「最寄り駅から徒歩20分はかかる」「電車とバスと何本か乗り継がないといけない」など立地によっては敬遠される場合もあります。
このような場合には「送迎あり」にしてみましょう。
最寄りの駅やバス停までの送迎だけでも、教師からは喜ばれるもので、派遣会社からより質の高い教師を紹介してもらいやすくなります。
家庭教師への交通費の渡し方
家庭教師への交通費の渡し方としては、ほとんどが教師に「直接手渡し」です。
ただ、中には授業料に含まれていたり、定期券など他のもので代用したり、そもそも受け取らないこともあります。
派遣会社では授業料に含まれることも
「家庭教師のトライ」や「家庭教師ファースト」など大半の大手派遣会社では授業料は口座振替で、交通費は教師に「直接手渡し」としています。
ちなみに、渡すタイミングは主に2パターンです。
・授業の度に、往復分だけを渡す
・月末に、1ヶ月分をまとめて渡す
ただし、派遣会社によっては授業料と同じ口座から、自動で引き落としにするケースも。
また、渡す側も、貰う側も手渡しは負担がかかるため、そもそも交通費は無しにしていることもあります。
個人契約では定期を渡すケースもある
個人契約の家庭教師も、基本的には大手派遣会社と同じで授業料は口座振替で、交通費は教師に「直接手渡し」が一般的です。
ただ、手渡すものは現金だけでなく、さまざまなパターンがあります。
・現金を封筒や裸のまま渡す
・公共交通機関の定期券を渡す
・交通系ICカードを渡す
交通手段として電車やバスを利用するのであれば、その区間の定期券を渡すのもありです。
また、交通系ICカードには設定金額が自動チャージされるものがあり、現金や定期の渡し忘れを防げます。
家庭教師の交通費の注意点
仕事として家庭教師を雇うのですから、交通費は支払うべきものです。
ただ、直接現金を手渡しするにせよ、定期券やICカードを渡すにせよ、いくつか注意したいことがあります。
交通費も契約書に明記すべき
まず、派遣会社はもちろん、個人であっても家庭教師を頼むときは必ず「契約書」を作成してください。
そして、交通費についても取り決めを明記しておきましょう。トラブル時の判断基準になります。
交通費も領収書を貰う
また、授業の度であれ、月末にまとめてであれ、交通費を支払ったのであれば、そのことが分かるよう領収書を貰うことも忘れずに。
万が一、「まだ貰っていない」と言われたときの証拠になります。
まとめ
今回、「家庭教師の交通費」をテーマに、主な交通手段や渡し方、注意点をまとめてきました。
家庭教師が生徒の自宅まで直接訪問して授業をするため、どうしても交通費はかかるものです。
ただ、どれくらいの費用がかかるかは、教師と生徒の自宅間の距離や利用する交通手段によって異なります。
あまりに遠方でもない限り、交通費は1回数百円から千円程度。
それほど高くはないでしょう。それでも、何ヶ月と積み重なれば結構な額になるので、事前におおよその額は確認しておくと安心です。