苦手科目は克服できる!嫌になる原因とその対処法

誰しも1つはある苦手科目。解けない自分にイライラして、勉強そのものが嫌いになることも……。

実は、この苦手科目が生まれるのは「苦手意識」が主な原因です。

つまり、意識を変えられれば、得意とまではいかなくとも、苦手科目を他の科目と同じく解けるようになる可能性は十分にあります。

そこで、ここでは苦手科目が生まれる原因、家庭学習で克服するポイントについて解説しましょう。

 苦手科目の克服で周りに差がつく!

冒頭でも登場したように、苦手科目は誰しも1つはあります。

それこそ、東大生でさえあるものです。

ある有名塾が受験生約3,400人に苦手科目を調査したところ、文・理ともに3位まで同じ結果でした。

 

・1位:数学…37.5%

・2位:英語…31.9%

・3位:古文…30.2%

 

つまり、文系の人でも英語や古文が、理系の人でも数学が苦手なことはけして珍しくないわけです。

また、同様の調査では、受験までに苦手科目を克服できたのかも調べており、以下の結果でした。

 

・間に合わなかった / 対策しなかった…52.2%

・克服できた…44.7%

・無回答…3.1%

 

半数以上の受験生が苦手科目を克服せずに受験を迎えている……。

もし、苦手科目をしっかりと対策して、得意とまではいかなくとも、他の科目と同様に解けるようにできれば周りに差をつけられます。

苦手科目が「苦手……」になる原因

苦手科目を克服できれば、合格がぐっと近くなるとのことでした。

では、どうすれば苦手科目を克服できるのか。

まずは、特定の科目を苦手に感じてしまう、苦手意識が生まれる流れを見てみます。

初めて解いたときにつまずいた

誰しも初めからその科目が苦手なことはありません。

何かしらきっかけとなる問題があるはずです。

解けなくて「難しい……」「分からない……」と挫折を経験したことから苦手意識は始まります。

「できない……」と思い込む

心理学では、「思い込み(自己意識・評価)は増幅される」と考えられています。

たった1問、解けなかったことから「できない……」と思い込むと、しだいに苦手意識は強固なものになるわけです。

理解できないまま放置してしまう

苦手意識のままにその問題、科目をそれ以上、理解しようとはせずに放置してしまうと「苦手科目」が生まれます。

ついには、その問題、科目を目に、耳にするだけで気持ちが落ち込むように……。

いざ挑戦しても集中力が続かない

「苦手を克服したい!」と一念発起して、苦手科目に挑戦することもあるでしょう。

しかし、苦手科目の問題が簡単に解けるわけはなく、集中力はすぐに切れてしまい、余計に苦手意識は高まるのです。

このように苦手科目は、たった1問が解けなかった挫折から苦手意識の始まることがよくあります。

そうして一度、負の連鎖にはまり込むと、一朝一夕では苦手科目を克服することはまずできません。

苦手科目を克服するなら一歩ずつ!

苦手科目が生まれてしまうと、簡単には克服できないとのことでした。

では、苦手科目を克服するにはどうすればいいのか。

それは、一歩ずつ、少しずつ、苦手意識を剥がしていくしかないわけです。

つまずいた問題をそのままにしない

まずは、苦手意識の原因となった「最初の1問」を解きなおしましょう。

その問題がたとえ1年、2年前のものであってもです。

最初のつまずきから1つずつ処理すれば、かならず苦手は克服できます。

「私ならできる!」と言い聞かせる

問題を解く前に鏡の前で「私ならできる!」と言い聞かせるのもおすすめです。

これは、「自己教示法」と呼ばれる心理学の手法で、ポジティブなことを言い続けることで考え方を変えることができます。

15分でもいい!少しずつ挑戦する

苦手科目は他の科目に比べて集中できる時間は短いものです。

無理に机に向かってもストレスが溜まるだけなので、1回5分でも勉強できたという実績をつくり、少しずつ時間を延ばしたり範囲を広げるのがいいでしょう。

5分で解けないときは答えを確認する

5分ほど考えても分からないときは、答えを確認してから再び解きましょう。

ズルに思うかもしれませんが、まずは解けることが大事。次に同じような問題が出たとき、自分の力で解ければいいのです。

塾や家庭教師の先生に聞くのもいい

1人では苦手科目の克服に不安があるのなら、長期休暇の間だけでも塾や家庭教師を活用してみてください。

プロ目線で客観的に苦手箇所を洗い出し、集中的に教えてくれるので効率的に克服できます。

まとめ

今回、「苦手科目の克服」をテーマに、苦手科目が生まれる原因と、克服の方法をまとめてきました。

勉強での苦手意識は、たった1問の挫折から始まることがよくあります。

裏を返せば、その1問を解けないままで放置するのではなく、その都度、しっかりと処理すれば苦手科目は生まれないわけです。

しかし、すでに苦手意識が定着しているときは、一朝一夕に苦手科目を克服することはできません。

まずは、原因となった「最初の1問」から取り組み、1回5分からでも、分からないときは答えを確認してもいいので、一歩ずつ挑戦してください。

時間はかかりますが、苦手科目はかならず克服できます。