小学生の家庭学習の時間の目安と習慣化のやり方!

最近では中学受験も珍しくなく、小学生のうちから家庭学習に力を入れる家庭が増えてきました。

しかし、家庭学習はある日、突然できるようになるものではありません。

まして、親が無理やりさせようとすると逆効果なだけ……。「勉強したい」「知りたい」と子どもが思える工夫が必要です。

そこで、ここでは小学生の家庭学習が持続するやり方、楽しみながら学べるコツをご紹介します。

小学生の家庭学習の時間は「学年×15分」

「小学生」と一括りにしていますが、1年生(6歳)から6年生(12歳)まで6歳もの幅があります。

当然、発達段階に応じて集中力には差があるため、一律に勉強させるのは難しいものです。

では、学年(年齢)ごとに家庭学習の時間はどれくらいを目安にすればいいのかというと、「学年×15分」。

例えば、1年生であれば1日15分、2年生であれば30分、……6年生であれば1時間半のようにです。

「15分って短くない?」と思われるかもしれませんが、いきなり無理をさせると勉強嫌いになるかもしれません。まずは短い時間から家庭学習に慣れさせ、少しずつ時間を延ばすのがいいでしょう。

小学生家庭学習を持続させるやり方!

小学生の家庭学習はコツコツするのが基本とのことでした。

では、次に子どもがより集中して、持続して家庭学習ができるやり方を解説します。

どれか1つ、2つでもできることから試してみてください。

入学時から家庭学習を癖づける

来年度から子どもが小学校に入学する家庭であれば、家庭学習を始める時期としてはチャンスです!

学校から帰ってきたら遊ぶ前に、まずは机に座って勉強(宿題)をする。

まだ何も知らないうちに、家庭学習を当たり前にしてしまうわけです。

一度習慣づければ、自然と勉強のできる子になります。

遊ぶ前に勉強の時間を設定する

すでに入学している場合には、先ほどの手は使えないので、家庭学習する時間を再設定しましょう。

「帰宅したら、何分は勉強する」のように、短い時間から始めれば子どもも苦になりませんし、しだいに勉強が習慣化します。

その際、「ここまでできたね!」と褒め、達成感を与えるのが大切です。

家庭で集中できる環境を整える

家庭内にはテレビやゲーム、マンガなど様々な誘惑があります。

それらはすべて片付けてください。

勉強に関係のないものが目につくところにあると、子どもの集中力が切れやすくなります。

集中できないと勉強の効率は下がり、効率が下がると「勉強=分からない」と苦手意識の原因になるためです。

まずは得意又は好きな科目から

「家庭学習」と聞くと、苦手科目に取り組むのが正解のように思われがちですが、それは要注意!

とくにまだ勉強が習慣化していない子どもに、無理に苦手科目を取り組ませると子どもの自信を失わせることに……。

まずは得意な科目で「できた!」を積み重ねて、勉強を習慣化させるのが大切です。

毎日の学習状況を可視化する

家庭学習を習慣化させるやり方としては、勉強の後に「ごほうびシール」を貼るのもおすすめです。

勉強のスケジュール表を作成して、できたところにシールを貼ることで、子どもは達成感を感じられます。

「次も貼りたい!」と、しだいに子どもから積極的に勉強に取り組むようになることでしょう。

親から勉強する姿勢を見せる

子どもに家庭学習を求めるのなら、まずは手本となる親から勉強する姿勢を見せるのも1つです。

仕事につながる資格の勉強をしたり、海外旅行のために英会話のテキストを開いたり。

「勉強しなさい!」と口だけで指示するよりも、子どもの隣に座り、一緒に勉強する方がよほど効果があります。

学習時間以外にも学びのチャンスはある

ここまで、机に向かうタイプの家庭学習のやり方をご紹介してきたわけですが、子どもにとっての学びの機会は様々な場面にあります。

上手に活用すれば、自ら考え、行動できる子に育つことでしょう。

子どもの疑問から学びに広げる

普段、子どもから何気ない質問をされることがあると思います。

それこそ学びのチャンス!です。

「今、忙しいから」と遮るのではなく、まずは「よく聞いてくれました!」と質問したことを存分に褒めて、一緒に考えてあげてください。

そうすると、子どもは初めてのことにも前向きになれます。

家の外にも学びは豊富にある!

「学習(勉強)」と聞くと、机上の話に思えるかもしれませんが、学びの機会は外にこそあります。

例えば、公園には草花や虫など理科につながる題材が豊富ですし、ショッピングでは計算や物流のように算数や社会などにつながるものも。

学校の勉強とリンクさせれば、さらに学びを深められます。

他人と触れ合うと視野が広がる

地域のワークショップやイベントなどに参加して、他人と触れ合う機会を増やすのもおすすめです。

子どもは1日の大半を小学校と家庭で過ごすため、いつも同じような人としか触れ合いません。

ワークショップやイベントで新しい人と出会うことで、新たな考えを知ることができ、視野が広がります。

まとめ

今回、「家庭学習のやり方」をテーマに、小学生が家庭学習を持続させるためのやり方をまとめました。

勉強時間を設定したり、学習状況を可視化したり、といくつかやり方をご紹介したわけですが、どれも「学習の習慣化」を目指しています。

ただ一度には大変なので、できることから試してください。

なお、「仕事が忙しくて……」「下の子もいるから……」と学習を見守るのが難しいときは、家庭教師を活用するのも手です。

夏休みや冬休みなどの期間限定でも、学習の習慣化のきっかけになります。