ライブ授業と映像授業のメリット・デメリットを徹底比較
最近の塾や予備校の授業には「ライブ授業」と「映像授業」の大きく2つのスタイルがあります。
ライブ授業とは、先生が目の前にいてその場で教えてくれるスタイルで、映像授業とは事前に撮影された内容をパソコンやスマホで視聴するスタイルですが、どちらがより効果的なのでしょうか。
ここでは、ライブ授業と映像授業のメリット・デメリットと、まとめで活用方法をご紹介します。
ライブ授業とは
ライブ授業とは「LIVE(生放送)」とあるように、塾や予備校の教室に講師がいて、集団クラスであれば教壇で板書しながら、個別指導であればすぐ隣に座って、その場で教えてくれるスタイルです。
ライブ授業のメリット
「LIVE(生放送)」で教えてもらえるライブ授業には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
講師が目の前にいて緊張感がある
ライブ授業は講師が目の前にいるため緊張感があり、生徒は集中せざるをえない状況ができます。
一方、講師側は生徒の様子を把握しやすく、理解に合わせた進度を選択しやすいのも特徴です。
分からない箇所はその場で質問できる
その場で講師にすぐ質問できるのも、ライブ授業ならではのメリットでしょう。
勉強では分からない箇所を残さず、苦手を減らしていくことが大切なだけに、質問のしやすい環境というのは重要です。
周りのほかの子と切磋琢磨できる
意外と生徒のやる気に影響するのが、仲間の存在。
とくに1人では集中できない生徒や、闘争心の強い生徒にとって、ライブ授業で周りにほかの子がいる状況というのは勉強にやる気が出やすいのです。
ライブ授業のデメリット
直接授業を受けられて安心感があるライブ授業ですが、一方でいくつかデメリットも存在します。
教室・講師には定員に制限がある
ライブ授業は「教室」があり、「講師」がいないと成立しません。
当然、教室には広さの、講師には1度に教えられる人数の限界があります。人気の教室、講師ほど授業を受けるのさえ難しいのです。
通うには時間と、お金がかかる
教室に通わないといけないのも、ライブ授業のデメリットです。
人気の教室が近場ならいいのですが、何駅も先だったり、それこそ県をまたいでいたりすると通うだけでも時間と、お金がかかります。
講師陣の質には当たり外れがある
人気の教室だからと、講師陣全員の質が高いとは限りません。
例えば、数学は高レベルなのに、国語は微妙……ということは十分にありえます。
これではせっかくのライブ授業の魅力が台無しです。
映像授業とは
映像授業とは、事前に撮影された映像をパソコンやスマホ、タブレットなどで視聴しながら学習を進めるスタイルです。
最近では大手の塾や予備校はもちろん、小規模校でも多くが取り入れています。
映像授業のメリット
事前に撮影された映像を後で視聴する映像授業には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
好きなタイミングで視聴できる
映像授業の最大のメリットは、好きなタイミング(場所、時間)に視聴できることです。
学校に、部活にと日々、忙しい学生にとって、通学時間や自宅で授業を受けられれば勉強がはかどります。
何度でも繰り返して視聴できる
何度でも繰り返して視聴できるのも、映像授業ならではのメリットです。
ライブ授業の速度感についていけない生徒でも、映像授業なら分かるまで視聴できて、自分のペースで理解を深められます。
映像授業には優秀な講師が多い
映像授業では子どもの理解度が把握しづらいため、正確で分かりやすい解説ができるよう、基本的にその塾や予備校でとくに優秀な講師が担当します。
つまり、その授業はとくに質がいいわけです。
映像授業のデメリット
質のいい授業を好きなタイミングで視聴できる映像授業ですが、一方でデメリットも存在します。
モチベーションを保ちにくい
当たり前ですが、映像は視聴するも、しないもその子しだい。
自己管理できる、自習の習慣が身についている子ならいいのですが、そうでないと映像授業でモチベーションを保つのは難しいです。
周辺の環境に左右されやすい
映像授業はどこでも視聴できるのがメリットの一方で、ときにそのことがデメリットにもなりえます。
例えば、電車やバスで通学中に視聴するとして、周囲があまりに騒々しいと集中しづらいのです。
その場で講師に質問できない
映像授業では分からないところを何度でも見直すことはできますが、講師が質問に答えてくれることはありません。
つまり、何度見直しても分からないときは、生徒1人では対応できなくなるわけです。
まとめ
今回、「ライブ授業と映像授業」をテーマに、それぞれのメリット・デメリットを見てきました。
講師が目の前にいてその場で授業してくれるライブ授業と、事前に撮影されたものを好きなときに視聴できる映像授業。
結局のところ、どちらの方がより効率的に受験勉強を進められるのでしょうか。
そこで、考えてみたいのが、自分の特性や、周辺環境に適した授業スタイルを選択することです。
・ライブ授業:講師やほかの子がいた方が集中できる / 時間に融通がきいて通学が苦にならない
・映像授業:部活が忙しくて勉強時間の確保が難しい / ある程度は自習の習慣が身についている
例えば、このように考えると、自分がどちらの授業スタイルに向いているか考えやすいでしょう。