子供が進学塾に通うときに知っておきたいこと
子供の学力向上のため、進学塾に通わせたいと思っている親御さんも多いかと思います。しかし、ただ通わせて終わりでは意味がありません。
子供の能力はもちろん、授業内容を理解できているのかをしっかりと親が見極めてあげる必要があるのです。子供の為にはもちろん、進学塾について気になっている親御さんにとって、良い情報になれば幸いです。
進学塾とは?
進学塾とは、受験を控えている子供や勉強能力を上げたい子供の為に対策を行い、レベルアップを図る場所です。
進学塾は基本的に、学校で学ぶ勉強よりも難しい勉強や応用対策をします。進学塾によっては、学校のテスト対策を入念に行っているところもあるのです。
学校では基礎からじっくり時間をかけて教えてくれますが、多くの進学塾では、基礎は軽く流して応用から入ることが多いため、ここで付いていけるか・付いていけないかの差が出始めてしまいます。
力を入れている進学塾は、学校の授業内容よりも先に進む場合も多いです。つまり、進学塾で学んだことは学校の授業では復習になっているということも知っておきましょう!
進学塾に通わせる前に、1点注意して欲しい点があります。進学塾は要するに「もっと勉強ができるようにする」という場所。
目標が高い為、進学塾での勉強に付いていけることができず、理解できないまま授業が先に進んで行ってしまう場合もあります。授業内容が理解できないまま、進めば進むほど、どんどんやる気がなくなってしまう子供もたくさんいます。そのため、子供の意思を尊重せずに強制的に進学塾に通わせるようなことは、あまり意味がないかもしれません。
- 子供に勉強意欲はあるか?
- 必ず達成したい目標はあるか?
まずは進学塾に通いたいと本人が思っているかどうかが重要になりますので、ぜひ話し合いの場を設けるようにしてくださいね。
子供が進学塾に通うときに知っておきたいこと
進学塾などのように勉強のレベルアップを図る場は、親と子供の希望が全く違います。親は、勉強ができるようになって欲しい!頭の良い学校に行って欲しい!そう思うのも当たり前なのです。
親は経験を生かして子供に話しますが、子供からすると、理解ができません。親の希望と子供に希望は全く違うという場合もあることを頭に入れておきましょう。
もちろん勉強はできることに越したことはありません。しかし、いざ進学塾に通って授業内容に付いていけなかったとき、何としてでも食いついて行こうとする子供もいれば、自信がなくなってしまい諦めてしまう子もいるのです。
自信がなくなってしまい進学塾に行くのか嫌になってしまうと、子供からすると「進学軸=嫌な場所」と脳内にインプットされてしまいます。そうなってしまうと、勉強のレベルアップどころか、逆に成績が落ちてしまう子供もたくさんいるのです。
進学塾は常にハイレベルな勉強をしているので、付いていけない子供にはあまり手をかけない進学塾もあります。先生が忙しく、分からない所を聞きに行くことすらできないこともあるでしょう。
一度勉強が嫌になってしまうと、気持ちを切り替えてあげることは難しいです。親の希望としては、食いついて頑張って欲しいと思いますが、子供は競うことのないような進学塾が良いという希望を持っている場合もあるのです。
進学塾に通うメリット・デメリット
進学塾に通うことは、メリットだけではなく、デメリットも存在します。こちらでは例として、集団進学塾のメリット・デメリットについて紹介します。
集団指導塾のメリット
- 教材が豊富にある
- 授業料が低価格
- 友達と一緒に勉強をすることでやる気アップ
- カリキュラムが事前に組まれている
- 受験知識や指導方を勉強している正社員がいる
- 定期的にテストがあるため実力が分かりやすい
- 学校の授業よりも先に進むため、学校の授業も自信を持って受けることができる
などが集団進学塾のメリットです。
学校でのクラスのような環境なため、同じクラスメイトと切磋琢磨しあいながら学力向上、そして目標達成を目指すことができるでしょう。ここでしか会えない仲間も増え、仲の良い友達が出来れば進学塾に通うのが楽しみになることも期待できます。
また、事前にカリキュラムが組まれていることが多いため、入塾してからスムーズに指導を受けることができます。
集団指導塾のデメリット
一報、デメリットとして下記のようなことがあげられます。
- カリキュラムが組まれているため、途中編入がしにくい
- 塾の回数が多く拘束時間が多い
- テストで実力がないと分かるとやる気がなくなる
- 一度休んでしまうと理解できないまま先の授業に進んでしまう
事前にカリキュラムが組まれていることは、逆に言えば時期によっては途中から入りにくい可能性もあります。そのため、進学塾に通い始める場合には、学校に合わせて新学期を目途に入る人も多いようです。
また、進学塾の場合は週2~3回のペースで通うことが想定されます。他に習い事をしていたり部活動が頻繁にあったりすると、両立して続けるのはなかなか難しいと感じる人もいます。これに関連して、用事があって塾を休んでしまうとその分授業が先に進んでしまうので、分からなかったところは自分で聞きに行く力が求められます。
このように、集団進学塾を検討する場合には、メリットだけでなくデメリットも理解をして考える必要があります。
いざ通い始めて「合わなかった」となってしまうと、子供もやる気を失ってしまいますし、慎重に選ぶ必要があります。親だけで決めるのではなく、子供の意見も聞きながら進学塾を探すのが良いでしょう。
学力向上のために出来ることは進学塾だけでなく、家庭教師にお願いするという方法もありますので、他の選択肢も踏まえた上で熟考していきましょう。
進学塾の料金
進学塾の気になる点といえば料金です。毎月、どれほどの料金がかかるのかで、進学塾選びも変わってきます。
進学塾といっても、様々な種類があります。
- 大手進学塾
- 個別指導塾
- 集団指導塾
- 地域密着型進学塾 等々
料金も進学塾によっては全く違い、良心的な料金の進学塾もあれば、驚くほど高い料金を払わなければいけない進学塾もあります。進学塾によっては、教材費・設備費・冷暖房費などの諸費用を負担しなければいけない所もあるようです。
諸費用以外には、夏季講習や冬季講習などを実施しているところもあり、自由参加か強制参加かということも進学塾によっては違います。
まずはパンフレットをチェックする
実際に自宅の周りを見てみるといくつか進学塾があると思いますが、気になる方はパンフレットなどを頂くことをおすすめします。パンフレット内に料金が紹介されているかどうかは進学塾によっても違いますが、授業内容などを知ることができるので、料金の予想は付きます。
一番確実なのは、気になる進学塾に直接問い合わせをすれば、料金など詳しく教えてくれます。
料金を条件に進学塾を選ぶこともとても大切ですが、子供が楽しんで苦痛なく勉強ができそうな進学塾かどうかも考えてあげましょう。一緒に選ぶことがレベルアップにも繋がるので、そういったことも念頭に置いておきましょう。